自分流悪路走破考察


レスキュー用品

[2002-11-12]

 レスキューハートストック瀬戸内なんていうボランティア・レスキュー団体に所属しているくせに すっかり「レスキューネタ」を忘れていたのでアップしてみました。前回の「目方でドン!」はこれ のオマケだったわけですが、すっかりランクルの重さでショゲてしまいましたねぇ。やっぱりランクル はトラックだなぁと痛感したところでレスキューネタに入ります(^^;)。

 「あくまでも自分の出来る範囲で」が僕のモットーですので、装備にはいつも以上にお金を掛けて おりません(笑)。まぁ、それでもなんとかなる、というか四駆でヘビーなお遊び(車がヘビーって いう意味じゃないよ!)をしている人はある程度最初から適性があるということなのか、普段のクロ カンで使っている装備や技能が即、被災地での救助活動や救援活動になにがしかの役に立つことが 多いように思う。

 例えばの話だが、僕の場合だとクロカンにのめり込む前はカヌー(カナディアンカヌー)やスキー をしていた。スキーの方では一番暇な時では年に20回はゲレンデ〜家を往復していたものだ。おか げで雪が全く降らない岡山県南に住む人間としては雪道に慣れている方に入ると思う。被災地が雪 の向こうだとしてもそれほど苦にすることはないハズだ。まさかスキー板を履いて荷物を背負って、 被災地まで物資を届けるということは起こらないと思うが・・(^^;)。カヌーの方も、オープン デッキのカナディアンカヌーを今でも所有しているので、水害時の物資や人員の運搬に使えるかも しれない。シングルパドル(片側にしか板が付いていないパドル)はある程度の慣れを要する。よく 左右に持ち替えて漕いでいたりするが、あれは大間違い。前後に左右同時に漕いでも曲がってしまう。 1人で船の片側だけを漕いでもちゃんと真っ直ぐ進む方法がある(Jストロークとかリターンプライ がそう)。自分の持っているカヌーは全長4.5m、全幅1m程だが人では3〜4人、200kg 程度なら積載可能だ。このカヌーと同型モデルはどこぞの探検隊が南極探検で使ったとかなんとか いう話を聞いたことがある。僕の場合も四駆を買った動機というのは「カヌーやスキーをするのに 四駆が欲しい」という理由だったのですが、四駆で遊んでいる方は四駆でクロカンする以外にもアウト ドアでの遊びに精通している方が多いと思われる。

 自分が今いる団体では四駆とバイクの共同作戦を考えている。簡単に言うと長距離移動するのは 車の役目で、被災地はほぼ間違いなく渋滞して車では身動き取れないので、そこからは積載して おいたバイクが出て救援活動のお手伝いをする。つまり車にはバイクや人や支援物資を被災地まで トレーラーや荷台に積む能力が要求される。ここまでのことだったらなにもヘビーデューティ系の クロカン四駆でなくても、例えばハイエースやデリカなどのワンボックス車やトラックの方が人 や荷物の運搬能力も高いので向いているのだが、クロカン四駆には一般的な車には無い能力がある。

 被災地では、水害後の道路には水没した車が溢れていて通行の邪魔をすることがある。車が通行 出来なくなるのでバイク隊の出番となるのだが、そんな場合に交通の邪魔にならないように水没車両 を道の端や空き地に撤去したりする場面があるが、そんな時四駆に積んでいるウインチ等レスキュー 用品や普段のクロカンで鍛えた技が威力を発揮する。また地震等で道路に街路樹や障害物が溢れて、 緊急車両などが通れない場合などでも活躍する場面が来るかもしれない。ただ車を移動させるだけの 作業でもスタックからの脱出を手持ちの道具だけでやってしまうとか、数名で共同して人力だけで 車を移動させる作業なんかも経験しているとしていないでは出来る事の差があるはずだ。

 災害発生時はほぼ間違いなく携帯電話等が使えなくなるが、これまた四駆乗りは無線免許の普及率 が高い。普段から野営も慣れている人が多いし、まさに四駆乗りは現場でバリバリと作業をこなすの にうってつけだと思う。今まで自分の楽しみ以外に使い道の無かった技を自分以外の人の為に使える 良い機会だと思うのだが、いかがなものだろうか?興味ある方は僕まで言ってください。能力や装備 の有無は問いません。

組み立て式のカナディアンカヌー、アリー611。折りたたみ式なの で軽四ですら積める。組み上げるのは慣れれば一人で30分もあれば可能だ。重さも十数キロと非常 に軽いのだが、軽すぎて風に弱いという一面も。非常に柔軟性が高いのでかなり流れの激しい瀬も 降ることが出来る。昔はこれでよくキャンプ用品を満載して川降りしていた。そういえば当時から カヌーでもスキーでも単独行していたなぁ。 アイシンの新旧電動ウインチのモーターの大きさの比較。奥の大き いのが旧型。リレーボックスは殆ど変わってないがモーター自体の長さは旧型の方が長い。旧型の リレーボックスに岡山RBさんのステッカーを貼っているが、入会しているわけではない。飲み会に は度々お邪魔させてもらってますが(^^;)。 ドライブシャフトが折れてバリバリになってしまった新型モーター の軸。旧型のモーターを外したらそのまま付けれるのでモーターが焼きついた時などは付け替えて 動かす事が出来る。 モーターの後ろに出ている黒いホースでウォッシャー液をそのまま モーターにかけることが出来る。モーターに排気用のファンでも付けた方が効果は高いのだろうが、 とりあえずありあわせの廃棄物で付けてみました。
長さはまちまちだが、補助ワイヤー。繋げば30mmほどにはなる だろう。入れ物は被災地でも役に立つかもしれないし、非常に安価な土嚢袋。スタックからの脱出や 汚い物を入れたりするにも幅広く使える土嚢袋は非常に使い勝手がよい。 以前使っていた「クロカン用ドア」。別名「大地板金済みドア」。 ドアを着脱式にする前まで使っていた。これでも機能はまだ生きている。 斜めから見た方がアンジレーションがよく判る? 装備品の拡大。ブルーシート、12Vコンプレッサー、予備モーター、 長靴、予備燃料タンク、小型ガレージジャッキ、ハイリフトジャッキ。コンプレッサーはメーカー 入り乱れて3個位の寄せ集め。細かい形は違うが使えることが多い。
ここ数年使っているクロカン靴。個人的に長靴は嫌いなので普段は これを愛用している。側面のイボイボがスワンパーを連想させるが、斜面などの食い込みはなかなか 良い。クロカンが終わったら別の靴に履き替えているので少々泥だらけになってもよい。僕の場合で は足首を固定する靴やゴツ過ぎる靴、長靴などは自分自身の機動力が落ちるので嫌いだ。長靴は余程 のことがなければ履く事は無い。 使いやすさでUシャックルを完全に駆逐してしまったS字フック。 グレーチングは溝を越えたり、障害物を越える時のスロープ、グリップの無い場所に敷いておいたり ジャッキが埋まる場所に敷いたり出来る。非常に重いが安くて手に入れやすいのは利点。オタフク 滑車で小さい方がスイベルする5吋。大きい方がスイベルしない6吋。僕はスイベルしないタイプの 方が使いやすいのでいつも6吋を使っている。 補修品を詰め込んだ箱の上にあるのは1,2,3mのトウロープ。 箱の中身はスプレー缶(グリス、色スプレー、クリーナー)、ハブボルト&ナット、針金、ブレーキ フリュード、エンジンオイル、ミッションオイルなどなど。 土木道具一式。つるはし、大ハンマー、くわ、スコップ、じょれん などなど。土木作業は案外スコップより鍬(くわ)や鋤簾(じょれん)の方の使用頻度が高いし、 作業がラクだ。
作業用皮手袋。リストで固定するタイプはいざという時に指先が 巻き込まれる恐れがあるのでウインチを使う人は使わない方が無難。一般常識だが一応参考まで。 これはたしか富士ローブ製の羊皮の手袋だったと思うが、安いし適度に薄いので使いやすくてお気に 入り。 使わなくなったUシャックルの活用例。普通のサイズのS字フック やUシャックルでは乗用車用の牽引フックに入らない場合があるので、小型のフックを取り付けてます。 ホームセンターで安く手に入る物ばかりで組んでいるのだが、普通車のレスキューでの使用頻度は 高い。 総重量200kgのフル装備。350kg積みのトラックなので 特に問題は無い(涙)。でもまあ駆動系やシャーシの余裕があるのでこういう使い方はあっているの かもしれない。 修理書のコピーや注文書の控えもあれば役に立つ時がくるかもしれ ない?!



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