自分流悪路走破考察


小回り合戦

[2003-01-17]

 トライアルを観戦していたりするとたまに見られるのがパートタイム四駆の2駆ターンやフル タイム四駆のローバーターンなどがある。英酷車乗りに言わせるとフルタイムのランクル80系の ローバーターンは擬似ローバーターンだそうだが、リアを軸にしてフロントタイヤを横に滑らせて いくという原理は変わらないので、僕にとっては細かい違いなどはどーでもよい。

 まあなんにせよ、80系が「ズリズリ」とフロントタイヤを横にスライドさせて、ジムニー ですら曲がれなかったターンを曲がっていった光景は衝撃的だった。当時僕が乗っていたのは60系 ランクルのオープンデフ車だったのでフロントをズラしていくことは出来なかったが、パートタイム だったのでテールスライドさせるのは、条件さえ整えばなんとかなった。タイヤはあまりグリップ しない物の方がスライドさせるにはラクだった。またデフロックが無かったのでクラッチを一気に 繋いでデフを瞬間的にロックさせる技は有効だった。それでもリアにデフロックがあるクルマには 全くかなう訳がないのだが、今考えてみると良い練習の機会だったと思う。

 ランクル70系に換えたのも「格安で前後デフロックのある車に替えたい」という理由からだった ので、PZJ70を買ってすぐしたのが「ローレンジ・2駆・デフロック」が同時に使える様に 小細工することでした。随分前からこの小技は紹介されているのでここであえて紹介する気には ならないので省く。この技が使える様になってからは随分と楽にテールスライド出来る様になったの で普段のクロカンの時からクルクルと小回りする技を使ってよく遊んでいたし、トライアルにも まだ参戦していたときだったので、随分と「小回り技」を多用して戦ってました。

 同じクラブにいるシリアスオフローダーは皆、この技が出来る様に細工しているので普段から よくクラブ内のメンバーとで「小回り合戦」をしていた。これはこれで非常に楽しかった。これ もほんのちょっとの差で曲がれたり、曲がり切れなかったりして、腕の差がつくこともあった。

 今ではちょっと「小回り技」に対して否定的な目で見ることが多い。確かにローバーターンにして もテールスライドにしても技が要ることは認めるのだが、どうも「小回り技が出来る」=「腕が ある」という風潮があるように感じてならない。また技自体が随分と派手なので、実に素人受けの 良い技である。自分の好みとしては「さりげなく走っているのになぜか通過している」というのを 好む傾向にあるので、派手な技はなるべく使いたくない。それと僕だけがそう思っているのかも しれないが、タイヤをズラすよりは、いかにズラさないようにするかを追求する方が遥かに難しい と感じるからだ。

 まあ、こういう技も練習するのは悪くない。出来ないよりは出来る方が遥かに良いだろう。 自分の車を思い通りに操作出来るということなのだから。でもこればかり多用するスタイルという のは疑問に感じる。まだ他に練習する必要がある技はいっぱいあるだろう。

 蛇足かもしれないが、80系の擬似ローバーターンのことで一つ・・。擬似ローバーターンで 遊んでいた友人の80が突然リアホーシングのバックプレートがモゲてリアブレーキまで壊れた ことがある。この時は優秀な整備士が同じクラブ員でいたので応急処置で問題なく自走で帰れた が、センターブレーキでリアへの駆動力を弱める某英酷車と違い、80系の場合は駆動はリアに まで伝わるが、リアブレーキで制動させてタイヤをロックさせているという違いがあるので、 ホーシングに付くバックプレートに負荷が掛かりすぎてモゲたみたいだ。造りも華奢だが、擬似 老婆ターンされる方は一応参考にまで・・。

 さらに蛇足かもしれないが、僕がコースセットさせてもらう機会がある時は、簡単にはテール スライドが出来ない様な地形を選ぶ様にしている。前回の僕がコースセットさせてもらったテー ジャスランチでのミニトライアルでもテールスライド出来る地形は随分と限られていたと思う。 出来たとしてもきっかけがつかみにくい平地だったりした訳だが。ローバーターンまでは考えて ないが壊れることまでは当方の知るところではないので念のため(^^;)。

 



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