走 行 記 録


RHS瀬戸内四駆隊 訓練会

[2004-07-02]

 MARUさんが「6月30日(水)に誰かクロカン出来る人いませんか?」とのお誘いがありまして、またまたいつもの訓練場に 集まることになりました。集まったのはMARU@JA12C、アイロン工作@J55、私@PZJ70の計3台です。 この3人は奇しくもRHS瀬戸内所属でしたので、題名は「RHS瀬戸内四駆隊 訓練会」とさせてもらいました。 もっともそれらしい訓練内容はありませんが(自爆!)。

 前半は広場中央での徘徊がメインで、後半は東の奥(アイロン坂まで)が訓練場所となりました。

 私とMARUさんはやや体調不良(汗)でしたが、楽しい訓練会となりましたね。えっと私は次の日は風邪をこじらせて 一日寝てましたが・・・(苦笑)。「風邪なんかはクロカンで治すんじゃ〜ぁ!」などとのたまってましたが、歳には勝てません でした。訓練終了後は美味しいチャンポン麺を食べて解散となりました。次回も「条件付徘徊」主体でぜひ訓練しましょう!




まずは広場中央のステアケースを下ってそのまま右ターンするMARU氏。週末TAMADA でトライアルがあるので「傾きに対する恐怖の克服」が今日のメインテーマだそうです。 同じ場所をJEEPで廻ってますが、同じタイトターンでもトラ中(トライアル中心)なのと クロ中(クロカン中心)なのとでは廻し方が随分と違います。トライアルでは厳禁の「前後に細かく揺すりながら」操舵系に負担を掛けず に廻してます。 私の方からもMARUさんに一つ走り方を提示してみました。やや大きめな段差ですが、 ストンと落ちてしまえばこれまたなんでもない段差なのですが、「ギリギリまで車速を落としてタイヤが絶対滑らない様にしてみて」と 言ってみました。
ランクルとジムニーとでは車重が2倍ほど差があるので、ランクルでギリギリなラインも ジムニーではまだ余裕がある場合が多いので、その時はもっと段差の大きな場所やグリップの悪い地形を上手く利用するといいでしょう。 大きな穴を利用して大きく傾かせる岩工作JEEP。今ハブが割れたらどうするのでしょう?(笑) 冗談はともかく、慣れているのでなんてことないみたいですね。 ここらへんからMARUさんの苦悩が始まります。苦悩の元はいわずと知れた「岩工作氏」 いやいや「アイロン工作氏」です。彼から「わざとハマるラインを走ってみて」と注文を受けてます。
リアにLSDを入れているJA12ですので、三輪接地している地形ではズンズンと 進んでくれるのですが・・、この場合そのトラクションの良さが逆に「思ったようにハマってくれない!」ということの原因になっています。 車から降りて地形を確認してますが・・・。普段、わざとハマるようなラインでは走った ことがないだけに混乱しているみたいですね。もっとも、クロカン歴が長い方ほど普段から「走破出来るラインはどれかな?」と 考えることが身に染みているハズですので、反対の考え方というのはし難いのだと思います。 今度もまたまたアイロン工作氏から条件を出されてます。「据え切りせずに前後に揺すり ながら(この場合は向かって左の方に)車の向きを変えてみて」という条件ですが・・。これまたトライアルをしていると「据え切り」と いうのはテクニックの一つなので当然身に染みている技術ですし、「前後に揺する」というのはそのたびにバック1点が待っているので これまた厳禁ですから、どちらもトライアル中心の方には普段お目にかかれない技術ですね。ですが、こと「クロカン」では非常に重要な 技術だと思います。
話は元に戻りますが、段差の大きいステアケースを降るのもグルグルと広場中央を徘徊するとき によく利用してます。ランクルですので、なかなかこういう段差も最大限減速しながら降るというのも難しいものです。ブレーキ操作だけで 降ってます。少し荒いブレーキ操作をしただけで「ズルッ」と滑ってしまう地形が練習にはもっとも望ましいですね。極力ゆっくりと這う というのも「トラ中」ではあまり縁の無い話だと思います。なんせ「1セクションで3分」と決められているので、なるべく早く走破する ことを尊ぶ訳ですから。「時間の呪縛」を完全に逃れて初めて辿り着く境地というのもあるというのを知っておいた方がいいかもしれませんね。 今日は路面状況が良いので大きめな段差を降ってやってますが、路面状況が悪い場合はもう少し段差が緩い場所を使って練習したり、 真っ直ぐ降りるのではなく、わざと斜めに降りてみたりして、タイヤの横方向のグリップを最大限引き出す訓練に使ったりします。 やはりドアを付けている車では、ここまで細かく路面とタイヤの接地状況を観察出来ないので、ドア無しの利点が感じられます。 ドア無しの方が同じだけ走り込んでいても得られる経験値は大きいでしょう。 前後の移動幅が大きい場合でしたら、据え切りをせずに車が動いている間にステアを次に 車が動く方向に切ってやる・・というのは誰にでも出来るのでしょうけど、前後の移動出来る距離を例えば50cmだけなどと限定される と、とたんにスムーズにいかなくなるみたいです。
大きくステアリングの操作をしようとしたら、どうしても大雑把な操作になりがちですし、 操舵系にも良くないでしょう。重ステな方は最初からブンブンとステアリングを廻すような操作は出来ないので自然と身に付く 芸当でしょうが、ジムニーや最近のランクルなどはどれもパワステが付いていたり、付いてなくても軽々操作出来るので、こういう 技能を身につける機会は少ないでしょうね。もっとも重ステなジーパーもきちんとこの技能を使いこなせてない人が多いらしいが・・。 身振り手振りでステア操作のコツを伝えようとするアイロン氏。この場合は左に向きを変えて いくので、前進する場合は当然左にステアを切ってますが、前進が止まる直前に軽く右方向にステアを切って停車させます。クラッチを 切ればバックを開始するので右方向にさらに切りながらバックして、停車する寸前でまた左に軽くステアを切る・・ということ繰り返し になります。 場所をモーグルに変えてやってます。ペットボトルを使って「ここまでしか下がれませんよ」 と規制してやってます。クロカンしているとよくこういう状況に置かれることがあるので、それを想定して練習している訳です。
やはり慣れてないステア操作ですので、ついつい停車したときにグリっとステアを切って しまってます。最初は意味が判らなかったので混乱されてたようですが、だんだんとその意味が判るにつれ、上手く据え切りをせずに 少しずつ車の向きを変えることが出来るようになってましたね。据え切りに頼らずにステアを切っていく技術というのは岩場などでは 特に重要な技ですので、ぜひとも熟達したい技術ですね。この技術を使ってなくて岩場で操舵系や駆動系を壊すということは、車や 地形が悪いというのではなくて、操る貴方が悪いということです。 自分のJEEPで実践するアイロン氏。前後に車を揺すりますが、上手いこと傾斜を使って いるので、前後に揺する度にギアをロー⇔リバースに切り替える必要は無い。両手はステアリング操作に集中出来ます。 前後に揺すって車の向きを微妙に変えてますが、横方向に動く幅というのは非常に微妙で、 タイヤのパターン一つ分程度、つまり横方向に5cmほどでしょうかね?細かく位置を変えれる(しかもスムーズに)というのは 厳しい場所を攻めるときなどの微妙な走行ラインの変更などにも使える技です。走破出来ないからといって、大きくワ〜っと下がって、 ワ〜っと攻めている人では決して身に付かない技です。
飯を食べていつもの林道にやってまいりました。先頭は私でしたので、自分が通ったワダチ を示して「ここを通ってみて」と言ってみました。 おやおや、少し早く下向きにステアを切ってます。こういう場所でこそ普段広場で練習している 「最大限グリップを稼ぐブレーキング」や「犬ション」の訓練成果が出るというものです。 逆に早くステアを切っただけ、大きめな段差に落ちるので、これでも結構怖いかも? 難なく降りました。
続きましてはMARUさんです。段差がある場合は大きい車の方が影響は受け難いので、 ランクルが行けたからといってジムニーが行けるとは限りませんが、このJA12CにしてもJ55にしても、単純転倒限界傾斜角でいうと 私のランクルよりが限界が高いでしょうね。 これまた同じ大きめな段差が待ってます(笑)。緑のラインは私の左前輪のワダチ。 ジワジワとブレーキングしながら、これまた難なく降りました。
林道出口の月の字型レの字溝にやってきました。前回オープンで這い上がれましたが、 今回はとっかかりを誰かが削ってくれているので、どうしてもオープンで登れません。バンパーを押し当てて出来た溝を使って登ろう ともしましたが結局ダメ。 結局前後デフロックに物をいわせて登りました。右前輪を掛けている場所は非常にフラット ですので、一旦掛けてやるとズリ落ちる心配は全く無い。 やれやれ、なんか最近、オープンで走破出来ない場所が増えた様な気が・・・。ヘタに なったんかいな??
はい、次はJ55です。前回は斜面にフェンダーでアイロン掛けをしてましたが・・・ 今回も同じくフェンダーでアイロン掛けしてます(笑) えっと、お客さ〜ん!「塗膜」をお忘れですよ〜(わはは)
同じラインで攻めるJA12。ですが同じ体勢になってもホイルベースが短いので干渉しません。 何やら白煙を巻き上げてます。エンジンオイルでしょうかね??壁との干渉を上手いことかわす 操作もしているのですが・・ あっけなく脱出。「あっけなく」というのは私流の最大の賛辞ですが、今度はぜひ溝を又越すラインの 走りも見てみたいですね。
アイロン坂にやってまいりました。まずは私。これまた早々にウインチの用意をしてますが、 物を持ったら背中に激痛が走って息が出来なくなるので、ゼイゼイ言いながら準備をしてウインチングに突入。 ヘンなことで労力を使いたくないので、無難に引破。 走る前からチルでの引破の用意をするアイロン工作氏。
前回と同じ場所にアンカーを取って、牽引開始です。試しにJEEPを牽かせてもらって いるMARUさん。ここでアイロン氏から「チルの牽き方はどうするの?」とMARU氏に質問が出たので、実践してみてますが、 私の牽き方と大きく違うのは「フルストロークさせること」だそうです。ガッチョンガッチョンとパワフルに牽いてます。 自分の牽き方は(ランクルが非常に重いというのもありますが)、フルストロークさせて やると異常に体力を使ってしまうので、まず足場をこしらえてから、前後に無理なく押し引き出来る程度のストロークだけを使ってます。 陸競の走り方にも「ピッチ走行」と「ストローク走行」というのがあるそうですが、フルストロークで牽く方を「ストローク走行」に例えると 自分のは「ピッチ走行」になるのかな?名付けるとするなら自分のは「ピッチ引法」とでもいえばいいんですかね? ですから使っているのはフルストロークの1/3程度でしょうか?見ていて判るかもしれませんが、 腕力はほとんど使ってません。体重移動だけで無理なくエッチラオッチラ牽いているので、この程度の牽きで次の日に筋肉痛になることは無い。 よく「チルは腰を使って牽け!」と言われますが、自分流ではしっかり腰を入れて牽かないと体のあちこちに無駄な力を使うので余計な体力を 使ってしまうのだと解釈してます。
MARUさんが二人で牽く方法も実践しています。チルホールはダブルアクションで 押しも引きも力が要るので、前後それぞれ引くだけの操作をするだけでも非常にラクが出来ます。が、このときはお二人の息があって ませんでしたね(笑)。 「チル」で「散る」こともなく引破完了のアイロン氏。笑顔が似合いませんが笑顔で片付けしています。 そーいえば、最近山を自分の足で走る機会が多いからか、息切れが少なくなっている様に思えます。 アイロン掛け前
アイロン掛け後 続きましてはMARUさんですが、早速チルホールの準備に取り掛かってます。ですが、 「皆とは同じアンカーは使わん!」とのことで、藪の中のアンカーを探して使うことにしたみたいです。 藪の中でゴソゴソと動くものが・・。・・・熊?(笑)
セットして牽引開始ですが、ギアをニュートラルに入れたり、ステアリングロックを するので一度車に戻らないといけませんが、ここはキッチリとセオリー通り、テンションの掛かったワイヤーを又越さずに車の上を 通過しています。私も知らなかったのですが、チルホールのレバーがチルホールの本体の反対側に倒れている場合もチルホールを越えて レバーを取るのは危険行為だということです。 え〜。。あえてステアリングロックを使わないと言ってましたが、やはり大きな段差に引き 寄せられてしまってます。このまま牽引していたら転倒を始めるので、ワイヤーを掛ける位置を変えたり、ステアリングロックを入たりと 色々しています。 チルでテンションを掛けたままで軽くトルクアシストを掛けてます。「登らないかな〜?」と 思いましたが、なんとか大きな段差はクリア。このまま脱出か?と思いましたが、今度はリアタイヤが同じ大きな段差にハマったので再度 チルホールで牽引。
疲労困憊です(笑)。何とか脱出となりました。最初にステアリングロックを使わなかった のが尾を引きましたね。 さて時間も遅くなってきたので、来た道を戻ってます。ここはOさんがコケた場所ですが、 その曲がった溝を越えてくるラインはちっとも面白くないので、岩場を真っ直ぐ上がったラインを好んでます。 登った先にちょうど足回りをひっかけそうな岩があるので、それを向かって左にかわして 越えると面白いことになります。先頭はまたも私でしたので、自分の通ったワダチを後続に示してみてます。・・・ですが思いっきり 安全ルートに乗せてますね。
向かって左端に右タイヤのワダチがあって、左タイヤのワダチは溝の底に付いているという ことは・・・? MARUさんも行ってますが、ついつい安全ルートに乗せています。広場のモーグルなどで 平気で「パオーン」出来るということは、違う場所でも同じように出来るということなのですが、なかなか実践は難しいですね。 条件付徘徊を通じて普段やっていることは、当然別の場所でも同じ様に出来るということなので、 またそちらの方の経験値もどんどんと積んでやってください。今日は楽しかったですね、また訓練会をしましょう!



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