走 行 記 録


「下り中心」訓練会

[2004-07-13]

 え〜、またまた「アイロン掛けの達人」ことサンドウォーム氏と練習してきました。今回のテーマは「下りでの繊細な操作を身に付ける」 ということでした。サンドウォーム氏のJ55は最近、ブレーキの調子が悪かったらしく訓練直前にブレーキのメンテをしたのでブレーキの フィーリングが随分と変わったそうで、その新たなブレーキフィールに慣れるという目的もありましたし、下りでの繊細なブレーキ操作を 身に付けるという目的があったみたいです。

 よく他人がヒルダウンしているのを見ていると、セオリー通りの操作しか出来ない人を見かけます。つまり「まず下の方向にタイヤを向ける」 「なるべくゆっくり進入して、派手なブレーキングは避けて、クラッチを繋げてアクセルを踏みつつ真っ直ぐ下りる」というものですが、実際 に段差の大きい下りなどを降りないといけない場合などは、クラッチを完全に切ってしまった状態でブレーキ操作一本で繊細に速度を落とさないと いけない場合が多いです。何も考えずにブレーキだけ踏んでいたら斜面の途中で横を向いてしまって転倒することにも繋がることがあるので、 やはりセオリーの操作も必要なのですが、ここでは下りで最大限、ブレーキを効率よく使って減速させる技を練習することにしました。

 自分はまだ下手な域を脱しないのですが、上手い人の走りを観察していたら、まるで猫のようにしなやかに這っているのを見ることがあります。 つまり、登りや斜面に横に張り付いた状態や下りや、不意に危険な体勢に陥った場合のリカバリーなどをまるでタイヤの一本一本に到るまで 神経が通っているかのごとく繊細な操作をしている様に見えたり、全てを見切ったかのごとく這っているのですが、私も目指すのはそういう クロカン乗りですね。これからももっと精進したいと思ってます。




私のいつもの巡回コースのお気に入りのポイント。大きなタイヤが転がっているので、それを 踏んで下りるラインですが、前輪がタイヤを下りた付近で前後二輪が対角線に浮く状態になるので、ブレーキをその瞬間だけ強く踏まないと 車速が上がってしまう。なるべく一定の速度でここを通過するというのが今回のテーマですが、サンドウォーム氏がいきなり停止したままで 動きません。「なんでかな?」と思っていると・・・ デフがタイヤの溝にハマってます。近場ではなかなかタイヤなどの人工物で練習する機会が ないので、ここはその意味でも良い練習ポイントとなりそうですね。 さて私がまず走ってみます。まずは大きめな段差を下りますが、極力タイヤをズラさない操作で 下ります。下るスピードは動いているのか止まっているのか判らないほど遅くしてみます。
ユルユルと下りてきました。今日はグリップが良好なのでこのラインで十分練習出来ますが、 もっとグリップの悪い時はもう少し緩やかな段差で同じ練習をしたりします。ランクルは重いのでこのラインが適度に難易度があるのですが、 例えばジープやジムニーなどは随分と軽量なので違うラインを使って、タイヤのグリップがギリギリになるポイントを探すとよいでしょう。 ランクルの場合でも向かって右に向けて斜めに下りてやると一輪が浮いてしまうので、ブレーキ操作が難しくなる。 さてデフが乗るラインは避けてタイヤを踏んでみます。「なるべく一定の速度で通過」というの は段差を下りる処から始めているので、ブレーキを離しても車が前進しない場合は即座に半クラを使って前進。車の動きに反して随分と足先 の操作は忙しい。 この画面よりもう少し進んだ辺りで、右前と左後ろの二輪が対角線に浮いてしまうので、急に 車速が上がる。車速が上がったら急にブレーキを強く踏んでやる。その直後にタイヤは接地するので急激に止まってしまうので、今度は ブレーキを離して半クラで緩やかに前進。滑らかにしようとすればするほど忙しい操作になります。
続いてアイロン工作氏・・じゃなかったサンドウォーム氏も同じラインで練習しています。 これが対角線に浮く瞬間です。それまでユルユルと進んでいたのに急に車速がアップします。 下りたら急にグリップが回復するのでこんどはクラッチを繋げないといけません。最初が 随分とギクシャクとした操作でしたが、ブレーキフィールに慣れるにしたがって一定速度に近い操作が出来るようになってきました。
さて、タイヤなどの隣にある段差です。以前、住職さんもここを下ってましたが、ここも私の お気に入りなポイントの一つです。まずは私が轍を残してみました。「えっ、どこを通ったの?」と轍の跡を探って悩むサンドウォーム氏。 意を決してアプローチ開始です。まずは大外から真っ直ぐ降りるラインを狙うみたいです。 運転席から見える処は随分と段差が大きく見えるので最初は怖いかもしれませんね。
右タイヤが通る場所に随分と高い段差があるのでユルユルと下ってますが・・こういうとき こそ普段からしている微妙なブレーキ操作の訓練成果が出るというものです。 上手く真っ直ぐ下りたのでホッとした表情のサンドウォーム氏。 さて今度は私の番です。いつものお好みなラインを狙ってみます。
ここは向かって手前側に来るよりは、右側になるように斜めに下りた方が面白い。 こちらが私のお好みライン。 あら?ちょっと狙いが外れて無難に下りてしまってますが、もう少し向かって左のラインを狙って やると左前タイヤが溝の底に落ちて右後ろが高々と浮くので面白い。かなり大きな段差の下りになるので、どうしても「ドッタンバッタン」 となり易いが、極力ユルユルと下りれる腕を身に付けてやりたいですね。 ここを下りた後もランクルは楽しみが残ってます。斜面に真横に張り付いてやって少し雑な 操作をすると「きゃ〜〜!!」とフロントが横滑りしてくれます(笑)。フロントタイヤの横滑りも可能な限り安全に練習しておきましょう。
あまりにも暑いので訓練にも身が入りませんが、とりあえず久しぶりに「坊主V字」辺りに 下りてきてみました。まずはサンドウォーム氏@J55から。 ホイルベースが短く、さらにドア周りがへこんでいる(しかもドアなし)ジープですので こういうところを攻めるには都合のいいボディです。が、上手く回り込んでいますね。 あっけなくクリア。
ランクルでは同じことが出来ませんが、まぁなるべくきわどいラインで通過してやろうと思い、 なるべくタイトターンで(しかも木に近い処から)廻るラインを狙ってみます。もう少し向かって左から走り始めるのが無難なラインと いえますね。 あまりにもギリギリを狙っているので、走る前も「木に当たるか当たらないか」というのは 読めなかったのですが、結局ドアノブ付近に軽く「ゴリン」と木が干渉しています。 前回のSLOでの三日月型の溝でMARUさんにやってもらったステアリング操作の応用を しています(あの時は目が三角になってましたが・・)。軽く車を前後に揺すりながらその場で少しずつ右へ切ってやって、斜面を登らせる 様にバックして障害物を避けてます。つまり「据え切りをせずにその場でタイヤの向きを変えてやってバックしている」という技なのですが、 これも他人が走っているのを見ると、トライアル系な方はほぼ間違いなく据え切りを問答無用で使ってますし、据え切りを避けて動き始めて から急いで切ったのでは肝心な場所を通過してしまってタイヤを狙った場所に登らせれないということもある。操舵系への負担を減らし、 なおかつ狙った場所に乗せる良い技だと思っているのだが・・。さて、V字を又越す様になって、左後ろタイヤが障害物の木に近づく方向に 動くのでボディが木に干渉することはこれでなくなります。
そのまま前進すると当然こうなりますが、これまた車を前後に揺すりながら、据え切りを 極力避けるように左に少しずつ切ってやって・・・ 左前タイヤが軽く接地するのを確認しました。ここも一応下りですので、微妙に繊細に・・ という操作を心掛けてやってます。 大ダメージだ〜〜!!って、どこが木と干渉したのやら???(苦笑)
上の動画でサンドウォーム氏が「きゃ〜〜〜!!」と騒いでいますが、この坊さんV字での 登りで、ズリ落ちてしまってボディの一部でアイロンかけしてます。折角塗料を塗っても塗るたびに落し物しているみたいですね(笑)。 「あたたか〜い」 訓練はまだまだ続く・・・結局、登ったり下りたり何度しましたっけねぇ??



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