自分流悪路走破考察


悪 循 環

[2002-09-07]

こけた
スラントノーズ
治った

いつぞやの4/4回転。エンジンが掛からなくなったので引っ張って治して もらいました。このときは4点式ロールバーを付けていたが、全く役に立たず。









これもCCVMANさんとこの画像を借用です。上から順に、じわじわと登っ てタイヤを高々と持ち上げておいてゆっくりと着地。このY60、パッと見ではそれほど改造してい る訳ではないが前後デフロックを利用した空中戦や傾きにやたらと強かった。ビヨンビヨン動く脚の クルマではとても真似出来ない走り方です。
 以前、某掲示板でロールケージについて話題になったことがありました。僕が付けているケージは 某ショップ製の6点式だが(ショップ名を明かしても良いのだが、ここでは控えておく)、およそ 転倒に耐えれる強度は無い。以前、トライアルに出て右側にコケた時は勢いが良かったというのも あるが、あっさりと歪んで窓ガラスは飛び出すわ、歪んだケージがインパネまで潰してくれるわで 散々な目に遭った。ロールケージが無い状態だと、もっと酷く窓枠が潰れていた可能性もあるが、 思っていたより遥かに強度が不足していたので幻滅したものだ。同じ重量でもキッチリと造り込みし てある物とは強度の面で随分と違いがあるので、やっぱり腕のある人かショップに任せるのも手かも しれない。で、ある掲示板で「○○製のロールケージ、あかんわ〜」などという会話していたら、某 氏が「僕のはおそらく120kg以上あるゴツイのを入れている。少々転がり落ちても大丈夫な強度 を持っている」というので、つい「そんな重い物付けているから、かえって転倒し易いんじゃない?」 と突っ込んだことがあります。まあロールケージに対する考えも人それぞれで、僕はランクルなんか で転がり落ちる様な処はあまり攻めるべきではないと思っているので(2tからするクルマが転がっ ても大丈夫なようにするには非常に頑丈で重いロールケージを装着しないといけないから)、ロール ケージに対する要望もある程度割り切って「ちょっと転がる程度で窓ガラスや人を保護出来る最低 限度の物でいい」と思っているが、転がる様な場所を走る機会が多い人なら、もっと頑丈な物を入れ た方が良いと思うかもしれませんね。少々走破性や駆動系の耐久性を犠牲にしても。

 何が言いたいのかというと、物事はある程度で止めておかないとかえって悪循環に陥るケースが多い。 先ほど例に上げたロールケージも実は走破性を上げるには外しておいた方が良いのだ。間違いなく 軽くなるのだから(余程、強度の無いボディを持ったクルマは除く)。僕も1度歪んでしまって さらに強度が落ちたケージをそのまま使っているが、ボディ自体のガタが激しいのでケージが無いと クロカンでボディがもたないかも?と思っているからですが、自分自身の最終的な理想形でいうと、 ロールケージなど入れなくてもよい、転倒させない腕を身に付けることです。安全マージンを多く取 るというのはあまりにも芸がないので、その腕を身に付けれるようになるにはまだまだ多くの場数を 踏む必要があると思いますが。

 悪循環といえば、タイヤのサイズやガード類などもある。タイヤサイズなどはその典型でしょう。 岩場などで走破性を上げたい→ 一回り以上大きいタイヤを履く→ タイヤが干渉するのでボディを 持ち上げる→ 重心が高くなってキャンバーの安定を欠くクルマになる・・などというルートを辿っ たクルマは僕が観たところ非常に多い。また、一回り以上大きいタイヤを履く→ エンジンもパワー アップさせる→ 這うのが苦手なクルマになる→ ファイナルダウンをする→ ギアが薄くなるし、 タイヤも重くなってるし、ボディも重くなっているので、CVやデフをベキベキとよく砕くクルマに なってしまう・・などというルートの車も非常に多い。

 またしても余談ではあるが、先日トライアルにレスキュー役で参加させてもらいましたが、同じクラ ブのOさんが、ランクル74に乗って十数年目にして初めてCVを砕かれました。修理を見物してた ら海兵の男の子が通っていたので砕けたCVを見せたら、先日も自分の仲間がCVを砕いた、全然め ずらしくないという。そこで僕が「この人はこのクルマ(BJ74V)に乗って十数年するけどCV 割ったのは初めてだよ、僕もこのクルマ(PZJ70幌)に6年ほど乗ってクロカンしてるけどまた 割ったことない」というとビックリしてました。また「このクルマのタイヤ(34吋のスワンパー) もちょっとランクルのホーシングにはオーバーサイズなのかもしれない」というとさらに驚いてまし た。まぁ、海の向こうの車は大きいタイヤを履いてクロカンしている記事をよく見るので、ちょっと そこらへんの文化というか考え方も違うとは思いますけど。走破性を上げるために直径の大きくて 重い、グリップの良いタイヤをチョイスするのは簡単なことですが、それが為に悪循環に陥ることも また多い。ガード類もある程度はもちろん必要だと思いますが、ボディを守って駆動系を痛めるとい うジレンマに陥ることもある。

 また足回りの構造にも同じようなことがいえると思います。よく雑誌とかで取り上げられていたり する車をフィールドで実際に見ることがあります。特にストロークアップが特徴のクルマなどは、 確かに高低差の大きいモーグルや岩場などでとてつもない走破性を発揮しますが、よくよく見ていた ら得意な地形しか走りません、いえ「走れません」と言ったほうがいいかな?僕らの車で何気に通過 出来るヒルクなどで脚が伸びきってしまって立ち往生とか、30度ほどのあくびの出そうなキャンバー ですら転倒が怖くて入れないなんていう場面に出くわすことがあります。僕自身としてはクルマが傾 くことで入れない地形は多いですが、タイヤが大きくないと入れない地形は少ないと思ってます。 またそういうクルマに限って駆動系や足回りの耐久性を落としている可能性が高いので、クロカンし にきていてすぐ走行不能に陥ることもめずらしくない。一瞬の走破性が高くても、走れないというこ とが多いということや走れない地形が多いということは走破性がそもそも低いのだ。

 



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