自分流悪路走破考察


「2セク」の解説

[2002-09-18]

例の三日月V字溝

ここが2セクの舞台となった三日月型のV字溝です。ちょっと見難い画像 で申し訳ないんですが、小畠さんの40でV字溝に右後ろタイヤを落としたままで通過する練習を している処です。(もちろん発案は僕)暗くなっても練習しています。ちなみに右後ろを引っ掛けて 廻ってくるのは比較的簡単に出来るが左後ろを落としたままで逆走するのは、きっかけが掴めない ということもあって非常に難易度が高い。まだ一回も成功出来なかったので、これは次回の課題として おこうっと。


 島根の「ごん太坂二丁目商店会」さん主催の「4WDフェスティバル」も、もう早いもので5回 目を迎えた。僕も最初から参加させてもらっているので5回参加したことになるが、毎年楽しく過ご させてもらっています。毎年上手く運営されている会長のぱぱさんを始め、ごん太の方々の努力は 大変なものがあると思います。うちのクラブ(LCCO)も毎年、走り系のミニイベントをさせて もらっています。「今年はどんな嗜好を凝らしてやろうか?」などと考えるのも楽しいもので、僕も 毎年楽しみにさせて頂いております。

 今年はざっと周りを見廻してみると、タマダのトライアルに参加されている(通称:タマダ組)方が 多く見受けられましたので、例年よりはかなり難易度が高いコースにしてやろうと思いました。僕が 単独でセットしたのは「2セク(後で走った方)」で、短いコースながら、至る所に僕の罠を仕掛 けさせて頂きました。結果的に言わせてもらうと、ショートクラスを除いて、ミドル・ロングともに ほぼ100%どこかの罠にはまっていたみたいなので、一応満足しています。

 ショートクラスの方は自分がジムニーに乗ったことがほぼないので、どこを落とし処にするか 悩みました。結局は「傾く」ことである程度ふるいにかけてやろうと思ったのが失敗だったみたいで キャンバーを強引に突っ込みすぎて2台も転倒したのが、僕としては少し読みが甘かったと反省して いる点です。もう一台、平地でアクセルターンしていて、ギャップでハイサイドを起こして転ばれた 方もおられましたが、あれも完全に予想外でした(^^;)。

 さて「2セク」の解説をさせて頂きますが、このコースの大きなテーマは「右後ろのタイヤ」と 「傾きに対する慣れ」でした。また当日はジムニーで溶接デフロックをされた方やロックライトを 入れている方以外はローカルルールで「デフロック禁止や!」とさせてもらったのですが、理由は 簡単で、僕の車で何度か試走していて1度もデフロックが要ると感じたことがなかった為です。 また、最近はデフロッカーが幅を利かせていることが多いので、僕自身の反省の意味もこめて 「普段デフロックに頼りすぎていない?」という問い掛けもしたかったというのがあります。

 今回のコースでは多少のアクセルターンが出きるようになってましたが、最近トライアルを見て いても、小回り技ばかりが目に付くので、極力、小回り技を押さえ込む方向でコースを作りました。 前にも書いた事がありますが、小回り技というのはクロカンの一部であっても上手ければクロカンま で上手いと思うのは幻想だと思うからです。話はやや脱線したので元に戻します。最後に傾けながら ターンしていった三日月型のV字溝は僕の好みの地形です。人が走っている処を先日もしげしげと 観察してましたが、やっぱり何かが足りません。「叉越す」「斜めに横断する」「傾ける」などと いう当たり前的な走り方ばかりだったのと、V字溝の中心側のコブを利用した小回り技ばかりが目に ついていたので、ここはひとつ自分では難しいと思っている「右後ろのタイヤを溝の底に落とした ままでグルッと右にターンする、もちろん最後まで右後ろは溝の底に落としたまま」」というのを 企画してみたわけです。内輪差もあるので右にターンしていくと、どうしても最初は溝の底に右後ろ を落としていても高い処に乗り上げ易いのですが、これを意図して低い処に落としたままで通過する というのはやってみると結構難しいものです。当然ビックリするほど右に傾ける必要がありますが、 これなんかも普段練習してないとなかなか出来ないハズです。

 自分の車で走った正解ラインを説明させて頂くと、まずスタートは右端の方です。これもヒューム 管を斜めに横切る方が大半で僕にはすごく意外だったのですが、後からくる左へのターンは尋常な 方法では曲がりきれないので、右端に近い処からの出発が正解になるのです。またヒューム管も 斜めに横切るとズレてラインを外す可能性が増えますが、あの程度の高さしか出ていないヒューム 管だと、直角に進入していく方が難易度を抑えることが出来るハズです。ここで正解されていたのは 僕の記憶だとTTMGのY60の方ひとりだけだったと思います。

 さて、スタートしてすぐにある「赤の2番」ポールですが、これが前半最大の罠でした。ヒューム 管からタイヤ1本以上離れた場所の右側にポールを植えておいたのですが、なるべく右に寄りたいと 思って、タイヤをヒューム管から落とすとスプリングシートやショックの付け根がヒューム管で 引っかかるという罠だったわけです。先ほどのY60の方もまんまと引っかかったので僕は出口付近 で思わずガッツポーズをとっていました(失礼!)。右後ろをヒューム管の右端にかけたままで通過 したとして、次の左ターンは2駆に戻せば最小半径が小さくなるので曲がりきれるハズです。ここで も多くの車が技を使ってアクセルターンなどを試みてましたが、プッシングが出てかえって大回りに なっていました。例外的にごん太のうりちん(HDJ81V)がややタイヤをズラすことに成功して 一発で曲がってきて感心しましたが、80系のステアリングの切れ角の大きさというのも影響してい ます。

 次に左に曲がってV字溝への入り口に入りますが、右後ろを落としていくラインをとると当然 左前が浮き始めます。そのまま前進するとV字溝の左側の斜面の一番高い処にタイヤが下りてきます。 ここで怖がって早くハンドルを右に切りすぎるとV字溝の底付近に立てたポールを右後ろで踏むこと になりますし、左に切って、V字溝を横切るラインにいくと、左前がV字溝の左斜面の壁を乗り越え て、腹下が引っかかってしまいます。ここは少々の傾きはものともせず、ステアリングはまっすぐな ままでアクセルを吹かせてやれば、右後ろは底付近の段差に引っかかるので、クルっと出口方向に 車を向けることが出来ます。

 なお、前日に僕とゲットタフの小畠さんや道上君と散々ここを右後ろを落としたまま通過する走り で遊んでたのですが、もしそれを見ていた方がマネをしていたら有利になっていたかもしれませんね。 また来年も「どこで落としてやろうか?」と考えながら前日遊んでいると思いますので、興味のある 方は僕の走っているのを前日に見ていたら次の日のミニトライアルの参考になるかもしれません。

 



自分流悪路走破考察 の索引に戻る

Page18に戻る

Page20を開く
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送