自分流悪路走破考察


ある雨の日のクロカン

[2002-10-19]

 今日は雨が降っているので、スポーツランド岡山(SLO)に行って来ました。実に1年ぶり位の 単独行&雨のクロカンです。履いているタイヤがグルービングしているとはいえ1部山程度のSAT。 しつこい泥には歯が立ちませんが、まだそこそこのグリップ力を残しているので今日は結構楽しめま した。思い立ったのが昼前だったので、いつものように誰を誘うでもなく1台だけでブラッと走りに 行きました。今日は子供を2人連れているし、夜には用事もあるし、雨も降っているし、単独行なの でそれ相当な走りを心がけました。普段に比べればかなり「ソフト」なクロカンを心がけて、無事に 帰れることを最前提で走ったので、ヒヤッとするような場面は全くありませんでしたが、久しぶりの 雨のクロカンだったので楽しんできました。

 今日の課題は「タイヤのグリップを最大限、使いきる」でした。いつもなら雨の日はツルツル、 グルグルとタイヤを滑らせて(車の向きもクルクルと変えて)遊ぶことが多いのですが、こういう グリップしない日はクルクルと車を小回りさせるのは誰でも出来るので、より難しい課題に挑戦です。 つまり普段なら「こう車を進めると、こう滑って車はあっちに向きをかえるから、こうしよう」など と考えて走ったり、「どのラインが最も走行し難いラインかな?」などと考えながら走ったりするの ですが、同じ地形でも今日は「絶対にタイヤを滑らせない様に走ろう」と考え方やライン取りも変え るわけです。考え方ひとつで簡単な地形も非常に難易度の高い地形へと早変わりです。タイヤが滑ら ないラインを見極めて走ってみるのですが、轍の痕を見てみると思わぬ処でズレていたりします。 そういう場合はイメージが合うまで何度も同じ場所を行ったり来たりすることになります。

 グリップの良い時は全然判らないもんですが、グリップが悪くなった時にタイヤを滑らさない様に するのは難しいものです。まず車を動かし始める時も繊細にクラッチとアクセルを操作する必要が あります。また起伏のある処を乗り越える際にも必要最小限のスピードをのせててやる方が轍の痕は クッキリと残せます。ゆっくり進むだけでは駄目なのです。車の向きが斜面に対して少しでも斜めに なっても横滑りします。ギリギリまで斜めに走るというのも微妙なハンドル操作が必要となります。 また減速する際にも非常に微妙なタッチのフットブレーキングやアクセルオフ、サイドブレーキング などが要求されます。

 まあ雨の日で山が無くなったSATで「完全グリップ走行」という訳にはいかないのでこういう 走り方が出来る地形は限られてますが、走り方や遊び方のバリエーションを増やすにはよいでしょう。 重量車になればなるほどグリップの悪くなった時の影響というのは大きく出易いものです。軽量車が スムーズに登った後を走ってみたら「なんでやねん!」というくらい掘りまくるだけで走らないこと があります。タイヤのグリップ力を上げてやって雨の日に強くする車にしてやるというのは金にもの を言わせれば簡単なことですが、人の走りを観察していてもグリップを有効に使い切ってないなぁと 思うことも多いので、「グリップしないタイヤ」&「重量のハンデ」というマイナス面を逆手に取って こういう練習をするのも上達の近道になるんじゃないかな?などと思っています。

僕にしてはめずらしい運転席側ドア有りクロカン。普段、目の端で見ているタイヤが見えないというのはやりにくいもんだ 前に走った痕は轍の痕が潰れているので、クッキリと轍を残す様に再度チャレンジ ドアをつけていても結局、窓を開けていれば室内はズブ濡れ。ここまでドロ吐けが悪くなるともうSATとは判るまい こういうなんでもない登りも全くタイヤをズラさずに走ろうとすると冷や汗をかくことになる(^^;)
フロントの邪魔なウインチが刺さるけど・・ 強引にそのまま通過 普段見えている腹下や足元が見えなくてイライラ。当然狙った走りは出来てない ドアを外してやっと本調子
全天候型なのでカッパは常備品。こうしてみると大きい70幌も少しは小さく見える? いつもはどちらかといえばメリハリをつけた走り方をしている方なのだが、こういう緩やかなモーグル地形を行く場合はまるで太極拳でもしているかのような走りになる 左側のドアは子供が乗っているのでそのまま。左に回り込もうとしている処だが、ちょっとでも荒い操作をするとすぐ横滑りする フロントはまあストロークする方だが、延びれば走る訳ではない。
轍の無い処をわざわざ通して行くので、たちまち辺り一面、轍の痕でいっぱいに 3時間ほどみっちり走って今日も無事終了



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