自分流悪路走破考察


リカバリー失敗の悪い見本

[2003-06-17]

 先日もクロカンに行ってきました。今回はここをホームグラウンドとされている J55@藤本さん、HZJ73V@石野さん、HZJ77V@藤木さん、J55@新谷さんの 4人の方と遊んでもらいました。

 今回は僕としては見たくもない画像が多いのでレポートもしたくなかったのですが、悪い見本 も出しておくと参考にはなるかと思いまして「重〜い腰」を上げました。実はここは僕らの 間では「坊さんV字溝」と呼ばれてまして、昔はレの字の溝が深くて登るのも結構タイヘンな 場所でしたが、最近はオープンデフの車で散々攻めているのか、山側が掘れてそれにあわせて 難易度も落ちてしまってます。それでもまあ走る場所の難易度が落ちているなら落ちているなり の攻め方というのがありますので、今回も難しいラインを狙ってました。「今回も」というのは 理由があって、以前から何度も同じラインを狙って2度ほど同じ付近でコカしているので、今回 もそれほど転倒は恐れずに攻めてみました。コケる寸前に寸止めして「あ〜これはコケるなぁ」 とか言ってましたし、コケ始めてもリカバリーすらせずコケるのに任せてました。その後に 恐るべきゾッコケ芸を披露するとも知らずに・・・

HZJ77Vに乗る藤木さんが最初に来られたのでとりあえず 坊さんV字をご一緒させてもらってます。 危なげなく登ってきて、最後のターンでもボディに木が当たる 恐れがあるのでウインチで真っ直ぐ引っこ抜く準備をしています。準備にやや時間が掛かってました が、どうやら頭痛が酷くてクロカンどころではなかったようです。また元気なときに遊びましょう。 とりあえず僕も「いつもの様に」右側を高い方に引っ掛けて登る ラインを選択してます。 実はこのライン、Y60で高い処に引っ掛けたまま通過したのを 見たことがあります。70系とはトレッドや重心の違いもありますが、タイヤ3本ほど高い処を引 っ掛けて通過されてました。クルマでは敵いませんが、なるべくそれに負けじと毎回高い場所を 狙ってます。
少しずつ高い処を狙ってますが・・・ ここら辺が70幌の転倒限界ポイントです。もう少し登って左後ろ がズルッと滑るとコケます。「う〜ん、こりゃあコケるラインだなぁ〜」などと外野にのたまわって ます。 やっぱりコケました。コケてもダメージが無い場所だと判って いるのでリカバリーすらしてません。(実際、転倒でのダメージは全くなし) 今回も5分くらいで脱出出来ると思っています。まずはエンジンを 停めて、サイドブレーキを引き、いつものようにウインチのアンカーを取りにいってます。
ここら辺で「うん?今回はオカシイゾ!?」と気が付いてました。 クルマが起きずに斜面に登った時点で実は終わってます。 いつもはウインチで真横に引っ張って起こしているのも忘れて、 やや右前方の木をアンカーにした為に、牽くと斜面に登ってしまい、緩めると転倒するという 悪循環に陥ってます。 それでも自力だけで脱出するつもりなのでチルホールを車内から 引っ張り出してセットしてます、が、実はこの時、無理な体勢でチルを持った弾みで背中を痛めて しまいました(ToT)。この時も冷や汗ダラダラです。 それでもなんとかセットして牽いてみますが、ウインチを右前方 に引っ掛けているので少々牽いても車は起きるどころか、まともに動いてくれません。冷静になって 考えればすぐに判ることでしたが、背中が痛くてそれどころではなかったみたいですね。
左を下にして転倒しているのでオイル漏れは心配はないのですが、 70度以上も傾けていると燃料を全く吸わなくなるのでエンジンが掛けれません。後はエンジンを 掛けてタイヤを廻せばバック出来るのに出来なくて悩んでます。 疲労困憊してます。もうすでにウインチもエンジンを停止した 状態で使いまわっているので、バッテリーダウンも目前です。まだ後ろから誰も上がってきてない ので占領していてもそれほど問題なしですが、この時点ですでに30分近くはアレコレと試して 失敗しています。 この時点で脱出するには今考えると二通りあります。ウインチ で前方に牽くには電力が不足してしまうので、滑車を二つ使って右後ろが斜面に張り付く様に 引っ張って、真後ろにチルで牽いて脱出するの方法が一つ。もう一つはチルで同じく右後ろが 斜面に張り付く様に引っ張り起こして、強引にエンジンを掛けて脱出する方法の二つです。 強引にエンジンを掛ける方法というのは、ペットボトルか何かで予備の燃料を直接噴射ポンプに 送り込んでやってエンジンを廻すという方法です。 この体勢だと、起こそうとしても右前輪が斜面に先に当たって しまうので60度付近までしか起きません。その角度では当然、燃料は吸えないのでエンジンも 掛かりません。その状態で真後ろに牽くと、さらに転倒する方向に引っ張られます。そうこうして たら後ろの道から「ブロックパターンの集い」の面々が登ってきてしまってタイムオーバーとなって しまいました。結局、人力で起こしてもらって、ポンピングしてエンジンを掛けて復帰しました。
さて気をとりなおして、J53の「バララン、、バララン、、 バララン、、」という羨ましいアイドリング音を響かせて這い上がってくる新谷さんです。 広場手前のモーグルを攻めるHZJ73V@石野さんです。 もう少し先がかなり掘れてますがランクル70系なら落としても通過出来ます。僕はローセコ でダッシュして登りましたが、ややボディを打つ音が聞かれてしまってました。石野さんは股超す ラインで登ろうとしますが、さすがのエクストリームトレッカーも斜面に引っ掛からずにズリ落ちて しまいます。最後は落として無難に通過しました。 J55の藤本さんもモーグルにアタックしてます。ゲタヤマと オープンデフという組み合わせなのでメチャクチャな走破性はありませんが、クロウリング主体 の操作は実に堅実です。 結局、J53、J55とも転倒しそうになるのでエスケープしま した。たまにはランクルで勝てれる場所もあるということですね。それは冗談としてクレバーな クローリングを楽しむというのもクロカンの醍醐味だと思い出させてもらいました。また遊びま しょう。



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