自分流悪路走破考察


ゆっくり走ることの愉しみ

[2003-09-29]

 今日は昼からの仕事なので、下の子供を保育園に連れて行った。皆、口には出さないが(たまに 出す方もおられるが)「なんと変わったお父さん」などと思っていることだろう。まぁどうでも よいことだが、朝の渋滞時間をちょっと過ぎていると住宅街もわりと空いている。自分の住んでいる 処は戦後の区画整理もなにも無かった場所で、至る処が袋小路である意味随分と住み難い場所だ。 自分の住んでいる場所から東側には一箇所だけ、南にも曲がりくねった先に一箇所だけという 迷路の中に住んでいるので、ちょっと用事で西の方に行ったら、帰り道は延々と住宅街の細い道を 曲がりくねながら帰らないといけない。ここはかみさんのBJ74Vだと3速で這うのが困難なの だが、自分のPZJ70だと3速でもなんとか這わせながらクネクネと通過していくことが出来る。 速度でいうと10km/h程度まで落としても軽くアクセルを踏んでやるとトコトコと復活して くれるのはありがたい。最後に信号や一旦停止のある場所から、上手く対向車がいないと16個ある 90度の曲がりを全てブレーキ操作だけでガタガタいわせながら家まで辿り着くことが出来る。また 最近は交替勤務に復帰しているので人気の全く無い道路を走る機会も多い。家の近所を走るときは 極端にゆっくりと這っていることがあるし、県道に出ても前後からクルマが来ていない時は平気で 30km/hほどまで車速を落としてゆっくりと転がしていることがある。

 ランクルというトラックはかっ飛ばす走りには全く向かないが、反対にこういう走りをしていると なんとも良い乗り物だと思う。これでもう少し乗り心地が良いと文句も少ないのだが、リーフ車とい うのもクロカンでは腕を磨くのに便利だし、ある意味では未だにコイル車を凌駕する点も持ち合わ せているので、我慢のしどころかもしれないなどと思っている。最近は天候も良いし、空気も澄んで いるので特に気持ちが良い。こういう時はあまり外界から遮断されない「エエ加減な」我がランクル も急に上等な乗り物のように思えてくる。

 最初は「経済性」というだけで買ったディーゼル車の半トラックも、最近では随分とその能力の 高さに改めて感心することが多い。ディーゼルエンジンの魅力はその低速トルクにものを言わせて ズリズリと這い回る走りをすることが出来るというのは昔から当然の事ながら知っていたが、 最近ではガソリンエンジンでは不可能な回転域を有効に使う手段というのも得たので、最近になって やっと「いっぱしのディーゼルエンジン使いになれた」という実感が湧いてきた。

 ところが、最近では身の回りでランクルの出物が増えてきている。首都圏や関西圏で乗れなくなった クルマが二束三文で叩き売りにあっているということなのだが、なんとももったいないハナシである。 飛んだり跳ねたりする競技に出るならまだしも、大減速を施したり、ベラボウに高いタイヤを履いたり 高い改造費や修理費で懐を寒くさせてしまう必要の無いディーゼルエンジンのクロカン車が世の中から 消えていくというのはなんともやりきれない。余談かもしれないが、最近の走り方はヒルクライムを 「ガー!!」と登ったり、トライアルばりにテンポ良く走り回ったりすることが極端に減ったので 一日走ってもそれほど燃料系の針が落ちてないことに気が付いた。もともと貧乏というのもあるが、 クロカンに行く時は往復で使う燃料を考えて最小限度しか入れないようにしているつもりなので、 燃料の残量にはつねづね気を付けていたのがだ、明らかにここ数ヶ月は燃料の使用量が走っている 時間に対して少ない。ガソリン車を所有してないのでなんともいえないのだが、ガソリン車でここら へんの燃料消費量まで上回れてクロカンで使えるエンジンというのがあるのなら載せ替えたいものだ。

 早く日本でも欧州の様に「貴方はディーゼルエンジンですか!環境にも気を付けてるんですね」 (独で一度言われた事がある)と言われるような国になってもらいたいものだ。



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